塞神社・道祖神
所在地 白石市斎川字塞ノ上
「これは国道四号線沿いの字地名塞ノ上にあって、「塞ノ上」は『塞の神』である。『道祖神』は村の境や部落の入口などに建てられ、悪霊や疫病をさえぎり防ぐ神様である。
白石市には文字碑は見られないが、自然石や陰陽石などがあって、旅の神、悪病ふさぎの神、子孫繁栄、五穀豊穣の神として広く信仰されていた。
この神社も地元民の尊崇の篤い道祖神で、造立年代は不明であるが、高さ120㎝、周囲44回ほどの見事なもので、明治九年明治天皇御巡幸の折、野ざらしであったのを道筋に当たるので畏れ多いとして、 床下に収めて現在の神社を新しく造営したという。
このほか、御堂の中には 数多くの道祖神が祀られていて信仰の篤さに感動するばかりである。
境内には巨大な『古峯神社』の碑 明治二十一年二月十三日中斎川講中と、『湯殿山』明治二十二年 己 丑歳十二月八日の碑が奉納されており、また、『中川宗俊記念碑』明治十四年辛巳二月吉日 門弟中と刻まれた碑が造立されている。
市内一の古木といわれたヒイラギが、ごく最近まで丸い樹冠を国道上まで広げていたが、残念なことに平成九年九月三日の雷雨強風によって倒伏してしまった。
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